水無月ばけらのえび日記

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ひだまりスケッチ6

2011年8月27日(土曜日)

ひだまりスケッチ6

公開: 2011年8月31日1時50分頃

6巻が出ました。

相変わらず面白いですが、爆発的な面白さと言うよりもしんみりとした面白さというか。

まず印象に残ったのは「金属素材の円柱」。いかにもという感じで面白いですが、興味深いのは、タイトルによって見る人の見方が変わりそうだということ。採用(?)された「映り込む世界」というタイトルだったとすると、見る人は曲面に映る景色や、その表面のなめらかさといったところに注目することになると思います。それはそれで良いのですが、そうすると円柱の大きさ、重量感、といったその他の要素からは目を逸らされてしまうことにもなります。作者は、そのように見方を縛ってしまうことを嫌い、それで無機質な名前をつけたのではないかな、と思いました。

あとはラスト付近のエピソード。吉野屋先生が力強く見抜きつつも、その後ちょっと後悔して涙目になっていたりとか。最近、吉野屋先生がすごく良いなぁと思えるエピソードが多いように感じます。すごく一生懸命に美術の面白さやものづくりの楽しさを教えようとしたりしていて。まあ、変な先生ではあるのですが (6巻でも下半身ブルマのままで出かけようとしたり)、それさえも「芸術とは何か」ということを考えさせるためにあえてやっているのかも、と思えてきます (たぶん考えすぎ)。

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