原子力スピンの内情
2011年7月3日(日曜日)
原子力スピンの内情
公開: 2011年7月13日1時30分頃
こんな記事が話題に……「原発推進へ国民分断、メディア懐柔 これが世論対策マニュアル (www.jcp.or.jp)」。
以前に「スピンドクター (www.amazon.co.jp)」という本を紹介しましたが、これはまさにスピン (情報操作) の典型ですね。実は原子力スピンの話は「スピンドクター」でも触れられていて、p131にはこうあります。
史上最悪の原子力事故
とはいえ、このように霞ヶ関内部の権力闘争のために使われるのは稀であろう。やはり官僚たちのスピンというのは、欧米のように国家の正当性を主張するための道具としてつかわれるのが一般的である。たとえば、「原子力政策」などはその代表的なもので、この正当性について、政府はあの手この手でスピンを仕掛けてきた。私自身、「東海村JCO臨界事故」の現場でそれを痛感した。
このあとに本題が続くわけですが、それは本書を読んでいただくとして。
ともあれ、このようなスピンが行われてきたというのは周知の事実ではあったのでしょう。しかし、ここまであからさまなマニュアルを見せられると、さすがに閉口します。
特に気味が悪いのが、このマニュアルに書かれているそのまんまの言葉を、最近あちこちで見たことがあるような気がするあたりで……。
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