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ウサマ・ビン=ラディンを骸旅団のウィーグラフと重ねてみる

2001年9月26日(水曜日)

ウサマ・ビン=ラディンを骸旅団のウィーグラフと重ねてみる

骸旅団壊滅のためにティータを殺す命令を下したザルバック兄さんなのですが、ダイスダーグ兄さんと対決するころには何故かそのことをすっかり忘れ去っていた私でもあったのでした。

一方のウィーグラフにも共感はできないんだけど、やはり理解できる面もあると思っていた私なのですが、人間やめられちゃうとそこで思考停止してしまって「殺して良い」と思ってしまうところがなんとも。序盤はメチャクチャ深いストーリーで盛り上がったのに、後半は単なるルカヴィ退治になってしまって残念と言うか……。

結局、「彼らも自分と同じ人間なのだ」と考えられるかどうかが分かれ目なのだと思います。ホロコーストにしても石井部隊の「マルタ」にしても、相手を自分と同じ人間だと思っていたら出来っこありません。他民族に対する極度の蔑視が根付いていて、相手を自分と同じ人間と思うような心が無かったからできたのです。

※南京とその周辺で起きた虐殺をここで掲げないのは、そこに別の事情があったからです。当時、関東軍はロクな補給が受けられず、食料などを現地調達する必要がありました。ですからその略奪の過程で民間人を殺すことになりましたし、捕虜に食料を与える余裕もありませんでしたから、捕虜も殺したのです。もちろん、理由があったからと言って正当化されるわけでは無いのですが、ここで挙げる例としてはあまりふさわしくないと思われたため、掲げていません。

平たく言えば、これらは差別があったから出来たことなわけで、こういったことを繰り返さないためにも、差別について考えることは大切だと思うわけです。

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