水無月ばけらのえび日記

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アックゼロヨン・シンポジウムVol.1

2008年6月13日(金曜日)

アックゼロヨン・シンポジウムVol.1

アックゼロヨン・シンポジウムVol.1 (www.w2c.jp)を見てきました。午前中は予定があったので、途中参加ですが……。

とりとめなくだらしなくメモ。

アクセシビリティのこれから

ポイントだけ乱暴に。

今と昔では必要な施策が違う

昔は「やった方が良い」と言われていたことでも、今はもはややらない方が良いのではないかと思えることがあったり、色々移り変わっているという話。

WCAG1.0 では「Until user agents ... (www.w3.org)」が連発されていたわけですが、いつまでも until じゃないという話ですね。

JIS X 8341-3 はショボイ

JIS X 8341-3 にはあんまり良くないところがあるかも、という話。まあ、かつてのアックゼロヨンで「3000円の価値無い」と言われてしまったという伝説があるほどですが、実際かなりダメだと思いますね。弊社内でも「既存のサイトが JIS X 8341-3 にどれだけ沿っているか検証する」などというタスクがしばしば発生するのですが、弊社のマークアップデザインエンジニアでも誤解するような項目があったりします。

2009年に改訂予定だということなので、期待しましょう。

ちなみに話に出ていた 5.2. d) というのは「表組みの要素をレイアウトのために使わないことが望ましい」という内容ですが、これはまだ分かりやすい方かと思います。

受賞サイトの設計から実装・運用

WIRED VISION (wiredvision.jp)の話なのですが、このときちょうどトップページ右上に出ていたのが「日本で開催された『アダルト・トレジャー・エキスポ』:画像ギャラリー (wiredvision.jp)」という記事で……。

フロントエンド技術(XHTML+CSS)の実装傾向

……まず、内容に直接関係ないかもしれない話をひとつ。

弊社では2002年、とある案件でマークアップ作業のフローを大きく変えました。そのときに生まれたのが「ECMによるコンテンツ管理」「HTMLパーツのコンポーネント化」「CSSファイルのモジュール化」という手法です。これらのうち、「ECMによるコンテンツ管理」「HTMLパーツのコンポーネント化」は今でも行われていますが、「CSSファイルのモジュール化」は行われなくなりつつあります。

そもそもCSSのモジュール化は、コンポーネントを複数人で平行開発するために行っていたという側面が大きいのです。しかし今ではSubversionが全社的に使われていますから、単一ファイルを複数人が触ってもほとんど問題が起きなくなりました。また、最近はMacIE5でベストビューが求められることはないので、いわゆる「CSSハック」の大部分が不要になりました。CSSを書くのはずいぶん楽になってきていると思います。

※ちなみに、ECMというのは作業中のコンテンツを管理するための自作ウェブアプリケーション。現在はC#で実装した後継のツール「ECCM」がテスト運用中。

しかし、フルFlashサイトの代替内容の差は、改めて見せられると圧倒的ですね。ちなみに、紹介されていたExploring ideas with you (panasonic.co.jp)は、Web担当者フォーラムでHTML5の話 (web-tan.forum.impressrd.jp)なんかを書いたりしている弊社の小川さん作。

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