やわらかカルビ?
2004年8月15日(日曜日)
やわらかカルビ?
「焼肉」「カルビ」といえばどんなイメージですが、と問われてなかなかひとくちには言えないですが、噛むとそれなりの歯ごたえがあったり、かみしめると肉汁がじわっと出てきたり、といったイメージはあるのではないでしょうか。私にはありました。
ところで、「やわらか牛カルビ焼肉」という肉が売られていまして……。
カルビで焼肉なのだろうなと思うわけですが、開封してみると、なんか肉が変な感じなのです。
タレがかかっているのでわかりにくいのですが、タレのかかっていない部分をよく見ると、なんかサラミソーセージの断面といいますか、コンビーフといいますか、そんな顔をしておりまして。「これホントに牛肉?」などと思って、破り捨てた包装をよく見ますと……
「この製品は成形加工 (結着) したものです」なんて書いてあるわけですよ。さらに成分表 (?) を見ると、
肉の添加物として「カゼインNa」なんて書いてあるわけでして。カゼインといえば牛乳の蛋白質で、それを水溶性になるように処理したのがカゼインナトリウムですが、要するに増粘剤ですよね。つまるところ、細かい肉やら筋やら脂身やらを集めてつなぎを入れてプレスして結着したもののようで。
食べたのですが……確かに通常のカルビとは全く異なる歯ごたえですが、それを「やわらか」という語で表現するのは妥当なのでしょうか。腸詰めって「プツン」という歯ごたえがあったり肉汁が豊富だったりしますが、あれは腸詰めだからなのであって、外側の皮を取り除いてしまったらどちらも得られないのではないのかな、と思ったりしました。
こういうものが存在すること自体を否定しようとは思わないのですが、カルビって名前を表示して売るのはやめませんか?
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