2011年4月5日(火曜日)
都知事選:青少年育成条例への賛否
公開: 2011年4月7日1時10分頃
都知事選では、例の青少年育成条例についての立場を見て投票しようと思っていたのですが、各候補者のスタンスがいまいち分かりにくくて難儀していました。
嬉しいことに、MIAUのサイトにこんなものが……「都政におけるメディアに関する政策についてのアンケート」実施結果のお知らせ (miau.jp)。ちょっと一覧性に乏しいので、規制に関する回答のうち、回答が割れたものだけ抜き出して表にしてみました。
小池 晃 | 中松 義郎 | 渡邉 美樹 | 東国原 英夫 | |
---|---|---|---|---|
青少年が利用するインターネット端末に対する施策について | 各家庭へのネットリテラシー教育支援 | 各家庭へのネットリテラシー教育支援 | ネットサービス事業者が行なう自主的な取り組み | 各家庭へのネットリテラシー教育支援 |
SNSサイト等を巡るトラブルについて | 家庭での取り組みを促進するために、新たな啓発活動が必要 | 学校・事業者による、新たな啓発活動が必要 | 幾つかのウェブサイトの利用には、新たな制限が必要 | 学校・事業者による、新たな啓発活動が必要 家庭での取り組みを促進するために、新たな啓発活動が必要 |
ゲームの規制について | 現在の表現区分・販売規制で適切 | ゲームの影響を科学的に判断するために、さらなる調査が必要 | ゲームの影響を科学的に判断するために、さらなる調査が必要 | ゲームの影響を科学的に判断するために、さらなる調査が必要 |
青少年育成条例での漫画・アニメへの規制について | 反対 | 反対 | 賛成 | 記載なし(慎重な運用が必要) |
コンテンツに対する規制の主体について | 本来、個人や家庭の問題であり、行政はあくまでこれらのサポートに徹するべき | 本来、個人や家庭の問題であり、行政はあくまでこれらのサポートに徹するべき | 自治体レベルで、地域の実情にあわせた販売規制やゾーニング等の規制を導入すべき | 個々の企業や業界団体と連携し、民間の自主的な取り組みを支援するに留めるべき |
ざっとまとめるとこんな感じでしょうか。
- 小池氏 …… 規制には反対。特にゲームに関しては、四人の中でただ一人「現状で問題ない」と言い切る。
- 中松氏 …… 基本的には規制反対だが、SNSやゲームに関してはやや慎重な立場。
- 渡邉氏 …… 行政が規制を行っていくべきとする立場。青少年のインターネット端末については事業者による自主的な取り組みで良いとしているが、他の候補はリテラシー教育のみで良いとする立場なので、ここでも一人だけ規制寄りの立場になっている。
- 東国原氏 …… 規制は必要だが、民間の自主規制に任せるべきという立場。青少年育成条例については賛成とも反対とも明言していないが、条例には反対しないが慎重に運用する必要がある、という考えのようである。
こうしてみると、非常に明快に分かれていますね。これで迷わず投票できそうです。
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