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2009年2月9日(月曜日)

国語入試問題必勝法

公開: 2024年12月21日19時35分頃

えむけいさんに送っていただきました (ありがとうございます)。

短編集なのですね。それぞれメモ。

猿蟹合戦とは何か

猿蟹合戦のフロイト的解釈。太宰治のお伽草紙 (www.aozora.gr.jp)のパロディですね。仮名遣いまでパロっているので若干読みにくいですが。栗の解釈の話が妙にアレで笑えます。

国語入試問題必勝法

表題作。これは面白いです。特に「六字以内でまとめよ」は爆笑。要約の最後の方のやる気のなさも良いです。

※ちなみに「英語語源日本語説」は「蕎麦ときしめん (www.amazon.co.jp)」に所収の作品ですね。これは「トンデモ本の世界 (www.amazon.co.jp)」でも紹介されていましたが、未読です。

長短除外の法則は、割と納得。あとがきでは信じるなと言われていますが、どうしても分からないときの非常手段としては有効だと思いますね。そういえば、数学のマークシート問題では「1」の出現率が高い、という研究もあったような。

時代食堂の特別料理

おふざけテイストの話の中に普通の小説が混じっていると、妙にがっかりした気になるのはどうしてなのでしょうね。

話自体は面白いのですが。

靄の中の終章

老人の堂々巡り。最初は笑えるのですが、読んでいるとだんだん怖くなってきます。これはホラーと言っても良いのでは。

ブガロンチョのルノワール風マルケロ酒煮

題名からして、もう……。水晶魚はちょっとおいしそうで、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」に出てくる砂糖菓子を連想しました。

いわゆるひとつのトータル的な長嶋節

ちゃんと長嶋っぽく見えるのが不思議。いや、べつに不思議でもないですけど。

ただ、野球人には詳しくないのでイマイチ楽しめなかった感も。

人間の情景

老人達によるリレー小説の話。これは面白かったです。あるいは表題作以上かも。何の脈絡もなく出てくる号令とか、思わず笑ってしまいました。ちなみに別な方面では四倍角とか爆発音で稼ぐとかこまめに改行するとかいう変な技もあるようですが。

※ちなみに私はいつも長く書きすぎてしまって、短くするのに苦労します。

最後の方の観光案内っぽい展開、なぜか「四八(仮) (www.amazon.co.jp)」を思い出してしまいました……。

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