2001年9月28日(金曜日)
某漫画家に言いたい
報復しないのが真の勇気 - 音楽家・坂本龍一 (www2.asahi.com)。同感です。
同様のテロ攻撃が日本にも及ぶ可能性が増すことになった
……こう言っている人の中には、ひょっとしたら「日本はアメリカに協力しないで、アメリカに勝手にやらせるべきだ」と考えている人もいるのかもしれません。しかしほとんどの人はそうではなく、「アメリカの報復に協力した全ての国とアメリカ自身がテロを受ける可能性が増す」と考えていて、「だから報復自体するべきでない」と考えているのです。日本だけ助かれば良いと考えているのではありません。
これが理解できない人がいるようです。山本弘の言葉を借りれば、想像力が「日本」という枠を超えることが出来ないからなのでしょう。自分が「日本」という視点でしか考えていないから、他人もその視点で考えているのだろうと思い込むのではないでしょうか。
「人間」という視点で物を考え、日本人もアフガンの人も同じ「人間」であるという考え方に根ざした発言は、その視点を理解できていない人には「矛盾」しているように見えてしまう。そういうことはあると思います。さらに言えば、ビンラディン氏だってアメリカ人と同じ人間なのです。こういう視点があるということに驚く人もいるのではないでしょうか。
いかなる思想であっても押し付ける気はないので、共感して欲しいとまでは言いませんが、理解はして欲しいし、理解せずに批判することは避けて欲しい。そう思いました。
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